【完】溺愛したりない。〜獅夜くんは容赦ない〜

そう言って、スマホをいじりだした不良さんたち。

なんだか不安な気持ちがこみあげてきて、ごくりと息を飲む。



「あ、これでいいじゃん。ほら」



そう言って、私に画面を向けた。



「え……」



映っていたのは……高良くんが、抱きつかれて頬にキスをされている写真だった。

表情は穏やかとは言えなかったけど、高良くんが触れるのを許している時点で親しい関係であることはわかる。

それに……後ろのテレビに映っているカレンダーを見て、それが先週撮られたものだとわかった。


女の子に話しかけられただけで殺気立つ高良くんが……キスをされても拒否しないなんて……。


……そ、っか……。


私、恥ずかしい……。


そんなわけないとか、高良くんは私のことを、本当に好きでいてくれてるって……勝手に勘違いしてた。

さっき、この人たちに否定した自分がとても惨めに思えた。


高良くん……本当に恋人がいたんだ……。

心臓が、張り裂けそうなほど痛い。