【完】溺愛したりない。〜獅夜くんは容赦ない〜

こんなんじゃ本当に……高良くんに嫌われちゃう。




『まーやが一番可愛い。大好き』



私は高良くんのこと……どう思ってるんだろう。

優しくて、いい人だと思うけど……それ以上の感情は?

好きって……どんな感覚なんだろう。

わからないことだらけで、想像もできない。


とにかくわかるのは、高良くんとずっと一緒にいたいと思っていることだけだった。









ついに迎えてしまった、補習の最終日。


今日は朝から、重たい気持ちで家を出た。

補習が終わったら、もう高良くんと一緒にいる時間もなくなるのかな……。

どうなっちゃうんだろう……。


学校生活が楽しいと思えたのも、放課後が待ち遠しくなったのも……全部高良くんのおかげだから……。



「たま!」



廊下を歩いていると、見知った声に名前を呼ばれて背筋が凍った。



「ひっ……!」



い、岩尾くんっ……?