【完】溺愛したりない。〜獅夜くんは容赦ない〜

短い返事の後、少しの間沈黙が続いた。



「ずっと続けばいいのに」



私が思っていたのと同じことを高良くんが言うから、どきっと心臓が高鳴る。

私ひとりだけが感じているんだと思っていたから、嬉しかった。



「まーやも寂しい?」



えっ……。

高良くんが私の顔をじっと見つめながら、そんなことを聞いてきた。


図星だから、返事に困ってしまう。



「……冗談」



悩んでいると、高良くんが少しだけ悲しそうに笑った。


……っ。


私が答えないから……気を使わせてしまったのかもしれない……。

ひとこと、「うん」って言えばいいだけだったのに……。


ためらってしまったのは、何かが変わってしまう気がしたから。



「それじゃあ、また明日」



あっ……もう駅についてたんだ。ぼうっとしていて気づかなかった。



「送ってくれて、ありがとうございます……」