「まーやが年上の男が好きだったら困る。年齢はどうしようもないから」
そ、それは……。
「もしそうでも、俺は諦めないけど。まーやのこと一番好きなのは俺だし」
高良くんは……いつもまっすぐに、気持ちを伝えてくれる。
その度、私はどうしていいかわからなくて、黙り込んでしまっていた。
いつも、高良くんの気持ちから目をそらしてしまっている気がする。
このままで、いいのかな……。
……もう、補習だって残り期間は少ないんだ。
そう考えて、ハッと気づいた。
そういえば……もう明後日で最後だ。
二週間の、長いようで短い補習期間が。
「ほ、補習、明後日で終わりですね」
話題を変えようとそう言ったけど、口に出すともっと実感が湧いてきて、寂しさが溢れた。
私にとって、この補習はすごく楽しい時間だったから……。
「うん」