「獅夜くんの彼女になりたくてみんな必死だけど、全く相手にされないんだって。この前なんて川端さんの告白ガン無視したらしい」
川端さんとは、校内のマドンナでモデル活動もしていると言われている超絶美少女だ。
そんな相手から告白を、無視……?
どうしよう……ますます獅夜さんのことがわからなくなってきた……。
もしかして、趣味が変な人だとか……?
それなら、私にあんなことをしたのも納得だ。
ゲテモノ好きな人なのかな……。
「難攻不落すぎるよね……」
「クールだし、何考えてるかわからないし……」
「でも、そこがかっこいいよね」
「「「だよね〜」」」
楽しそうに、盛り上がっている女の子たち。
本当に、イケメンだったから……女の子たちがここまで騒ぐのも無理はない。
……と、とにかく、あの日の出来事は忘れよう……。
本当に夢だったかもしれないし……考えても仕方ないっ……。
記憶を抹消しようと思った時、校内放送の音声が流れた。
『1年1組玉井真綾、職員室にきてください』
え……私?

