私は電車通学、高良くんは徒歩通学だから、駅まで一緒に帰る。
お家とは逆方向なのに、いつも駅前まで送ってくれる高良くんは、本当に優しいと思う。
申し訳ないからと何度か断ったけど、「俺が一緒にいたいから」と言ってくれた。
さらっと少女漫画のヒーローみたいなことを言える高良くんは、本物のヒーロみたい。
その相手が私っていうのは、やっぱり釣り合わないと思ってしまうけど……。
「まーや、あの担任のこと好きだったりしない?」
突然そんなことを聞いてきた高良くんに、目が点になった。
私が、先生を?
ど、どうしてそんな発想がっ……。
「あ、ありません。先生のことは、尊敬してますけど……」
断じて、恋心を抱いたことは一度もないし、そういう対象として見るという選択肢もなかった。
「ならよかった」
安堵の表情を浮かべた高良くんは、そっと私の頭を撫でてきた。
お家とは逆方向なのに、いつも駅前まで送ってくれる高良くんは、本当に優しいと思う。
申し訳ないからと何度か断ったけど、「俺が一緒にいたいから」と言ってくれた。
さらっと少女漫画のヒーローみたいなことを言える高良くんは、本物のヒーロみたい。
その相手が私っていうのは、やっぱり釣り合わないと思ってしまうけど……。
「まーや、あの担任のこと好きだったりしない?」
突然そんなことを聞いてきた高良くんに、目が点になった。
私が、先生を?
ど、どうしてそんな発想がっ……。
「あ、ありません。先生のことは、尊敬してますけど……」
断じて、恋心を抱いたことは一度もないし、そういう対象として見るという選択肢もなかった。
「ならよかった」
安堵の表情を浮かべた高良くんは、そっと私の頭を撫でてきた。