【完】溺愛したりない。〜獅夜くんは容赦ない〜

警戒心がないのか、全く逃げる様子はない。

手が、猫ちゃんに触れた。



「はぁっ……」



な、何これっ……。



「ふ、ふわふわっ……」



こんな感触、初めてっ……。

猫ちゃんも嫌がる様子はなく、ごろんと寝転がっている。

私は何度も撫で回して、猫ちゃんの感触を堪能した。



「高良くんも触ってみてください……!」



見てるだけなんてもったいないっ……。

そう思って声をかけた時、高良くんがじっと私を見ていたことに気づいた。



「高良くん?」

「ん?」

「あ、あの、どうしてこっちを見てるんですか……?」



猫ちゃんに夢中で、今まで気づかなかったけど……もしかしてずっと見られてのかなっ……?



「せっかくだから、猫を……」

「俺はまーやを見るのが楽しいから」



えっ……。

衝撃的な発言に、高良くんの全てを疑った。