【完】溺愛したりない。〜獅夜くんは容赦ない〜

高良くんの視線に気づいて、ハッと我に返る。



「お、遅くてごめんね」

「全然、ゆっくり決めて」



全く急かさずに、見守るように待ってくれる高良くん。

高良くんって、いつでも優しいな……。




悩んだ末にやっと注文を済ませて、猫ちゃんたちのいる部屋に移動する。



「うわぁぁぁっ……」



かっ、可愛いっ……!


10匹以上の猫ちゃんたちがいて、どの子も可愛いを具現化したような見た目だった。



「て、天国ですっ……」



この世に、こんな場所があるなんてっ……。

幸せすぎて、10年は寿命が伸びた気がする。



「触ってみたら?」

「い、いいんですか?」



私の言葉に、高良くんは「そういう店だから」と笑った。

そおっと、一番近くにいた猫ちゃんに歩み寄る。

その場にしゃがんで、猫ちゃんにゆっくりと手を伸ばした。