【完】溺愛したりない。〜獅夜くんは容赦ない〜

あんな一瞬、さらっと言っただけなのに……こんな素敵な場所に連れてきてくれると思ってもいなかった。



「ありがとうございますっ……」



高良くんの気持ちが嬉しくて、お礼を伝える。



「まーや……?泣いてる?」

「な、泣いてません……!」



本当は涙が溢れそうなくらい喜んでいるけど、こんなところで泣いたら引かれるかもしれないから、ぐっと堪えた。



「ほんとに、まーやは大げさ」



高良くんが、柔らかい笑みを浮かべた。

その笑顔が綺麗で、心臓が高鳴る。何度見たって、この笑顔には耐性がつかない。



「そんなに猫好きだったんだ」

「はい……!」



私のストレス解消法は、ネットで猫の画像を検索すること。

この世で一番癒し効果があると思ってるくらい、猫が大好き。


でも、お母さんが猫アレルギーだから、うちでは猫は飼えないんだ。

いつか猫を飼うことも夢で……。