【完】溺愛したりない。〜獅夜くんは容赦ない〜

真綾のことを悪く言った女に、腹が立って眉間にシワが集まった。

……男だったら即殴ってた。



「だけど、あたし委員会一緒になったことあるけど、めっちゃいい子だったよ。それによく見ると美人なの」



少しだけ安心する。真綾の良さをちゃんとわかってくれていた同性がいて。

よく見るとは余計だけど。

まーやはどっからどう見ても、世界一可愛いから。



「あれは男を惑わす系だね。あたしも嫌がらせされんの怖いから極力近寄らなかったけど、かわいそうだったな」



それからは話題が変わったから、俺もその場から立ち去った。

別のところの自販機で水を買って、教室へ急ぐ。

ひとりにさせたら、女たちに何か言われてるかもしれない。

これからは、できる限り一緒にいないと。……俺がいたいだけだけど。


あの男には、もう真綾を近づけさせない。