【完】溺愛したりない。〜獅夜くんは容赦ない〜




私のクラスに、ひとりだけ不登校の不良さんがいる。

獅夜高良さんという人で、よく女の子が話をしている人。
金髪で、芸能人並みのルックスの人だと言っていた。


……って、やっぱりヤンキーさんだっ……!

とんでもない人にぶつかってしまった……こ、殺される……!



「あ、あの、本当にごめんなさい……!」



もう一度深く頭を下げて謝ったけど、彼は何も言葉を発しない。

不安になって恐る恐る彼のほうを見ると、じいっと私を見つめていた。


な、なんだろうっ……やっぱり、殴られるっ……。



「お前……」



吸い込まれそうな、綺麗な瞳。

瞳だけじゃない……私の視界に映っているこの人は、本当に現実の人……?

そう疑いそうなほど、ただただ美しい目の前の彼。