「そ、それは入るわけにはいかないな…ですよね?陛下?」 なぜか気鋭が頬を染めた。 月影は軽蔑したような目つきで気鋭を見る。 「なぜそのような冷たい目で見るんです?…陛下?」 「…黙れ気鋭」 「はい。黙ります。今すぐに」 「…終わったら白蘭を桜の間に案内してくれ」 侍女は一礼し宮に入っていった。 月影は先に桜の間に向かうと席につく。 桜の間は日当たりが良く名前の通り桜が咲いている間だ。 宮の壁はすべてガラス張りで出来ていて、室内にいながらも外にいるような感覚でいられる。