この様子では話し合いは上手くいかなかったのか? だが月影は決して白蘭を傷つけたりはしないはずだ。 そして白蘭も人間の身である。当然、月影に傷を負わせることはできない。 この術の気配からして月影がここにいたのは明白だ。 湯呑がふたつ残されているから、白蘭もいたことだろう。 どうなっている…。 消えた二人に様々な疑問が浮かぶ。 「皇太子殿下!」 家の外から、名前を呼ばれ出ると香林が立っていた。 「香林?なぜここに?」