「人間界で暮らしてくれてありがとう…。傷だらけで孤独だった私を月影は助けてくれた…。」
「当たり前だ」
「私、月影に酷いことをたくさんしたわ…。龍の腕輪は失くしてしまったし…。酷い事もたくさん言ったわ…。」
「そのような事、もう気にしていないっ」
「それに、あなたの気持ちにも応えられなかった…。あなたの愛は執着と言ったけれど、ちゃんと私を愛してくれていたわ」
「白蘭…」
「許して月影。私が愛する人は紅蓮なの。だから戦はもうやめて…」
月影は涙し目をつぶると頷いた。
「許すとも。戦も、もうしないと約束する…。だから頼む消えないでくれ。」
その言葉に白蘭は笑った。
そして必死に蘇生術を施す愛しい鳳凰に目を向ける。
「紅蓮…」
「大丈夫だ。白蘭、必ず助けてやるっ」
無理だ。残り少ない命で天女の病を負いこの傷だ。助からないのは紅蓮もわかっているはず。


