天空の姫Ⅲ ~二人の皇子に愛された娘~



「白蘭っ!!」


地上ぎりぎりのところで紅蓮が受け止めた。


「なぜだ!なぜこのようなことをした!!」

「白蘭…」


紅蓮が叫び泣き月影も震えこちらを見ている。
そして私の傷からはドクドクと血が流れる。



「戦を…やめて」



震える唇で言葉を紡いだ。
私の最後の願いだ。
紅蓮と月影を交互に見て訴える。



「ねえ…お願いよ。戦をやめて」

「やめるとも。だから死ぬな!」



紅蓮がそういうも月影は黙ったままだ。
私は月影を見やり笑った。



「ねえ。月影」



小さい私の声を聞こうと涙する月影が近くまで来る。



「どうした?白蘭」



優しい声。あの善良な穏やかな月影だ。