紅蓮と月影だ。
激しく傷つけ合いながら空を翔ける二人。
龍が鳳凰を捕まえ締め上げると鳳凰は暴れ龍の鱗を剥いだ。
お互いの苦しむ声は地を揺らすほどの咆哮で、おもわず白蘭は耳を塞いだ。
真の姿で争う二人はまるで獣のようだった。
「紅蓮!月影!」
近づき二人の名を呼ぶも気づいてもらえない。
すぐに火炎術と水系術の争いに移行し、激しく術が当たるたびに爆発が起こる。
なんて威力…これが天帝と魔帝の戦争なの…?
突風に飛ばされないようにするだけで精一杯だ。
「月影…」
「紅蓮…」
真の姿を解き人に戻った二人は対峙する。
二人共血まみれだ。
その眼光は鋭くお互いを睨みつける。
紅蓮は手の平に黒い炎を集めた。黒鳳炎だ。
そして月影は雨を降らせ雷を手の平に呼び寄せた。


