「あなたはいい人だわ。私の事も面倒見てくれたし薬も有名だし食事だって上手く作れる。」
「いきなり褒めてどうした」
「つまり…私の大事な話っていうのは月影との許婚のことなの」
私との許婚の件を考えてくれていたことに驚いた。
それと同時に嬉しさがこみ上げる。
「婚姻は大事なことだわ…人生に一度しか出来ないし」
「ああ。そうだな」
ここまで真剣に考えてくれていたとは…。
月影は笑みをより一層深めた。
しかし白蘭は月影の想いを知らずに言ったのだ。
「だから…私はあなたとは婚姻出来ない」
「…」
静かに月影から笑みが薄れていく。


