天空の姫Ⅲ ~二人の皇子に愛された娘~



「あなたはいい人だわ。私の事も面倒見てくれたし薬も有名だし食事だって上手く作れる。」

「いきなり褒めてどうした」

「つまり…私の大事な話っていうのは月影との許婚のことなの」


私との許婚の件を考えてくれていたことに驚いた。

それと同時に嬉しさがこみ上げる。


「婚姻は大事なことだわ…人生に一度しか出来ないし」

「ああ。そうだな」


ここまで真剣に考えてくれていたとは…。

月影は笑みをより一層深めた。

しかし白蘭は月影の想いを知らずに言ったのだ。


「だから…私はあなたとは婚姻出来ない」

「…」


静かに月影から笑みが薄れていく。