天空の姫Ⅲ ~二人の皇子に愛された娘~




「月影がくれた龍の腕輪どこかに落としてしまったみたいなの。ごめんなさい」


何かと思えばそんなことか。心配しなくても怒りはしないのに。


「構わない。そなたが無事ならそれでいい」

「それでね…その…」


もじもじする白蘭の言いたいことがわかり月影は微笑む。


「首飾りだろう。いま返そう」


法術で手元に白蘭の首飾りを出すと彼女の首にかけた。


「あれ?赤い羽は?」


白い羽しかついていないことを不思議がる白蘭。


「赤い羽も必要か?その首飾りにあの羽は似合わないから取ってしまった」

「赤い羽は手元にある?」

「…ああ」

「頂戴」


少し不服そうにする白蘭に月影は素直に赤い羽を出した。


「ありがとう」