「月影がくれた龍の腕輪どこかに落としてしまったみたいなの。ごめんなさい」
何かと思えばそんなことか。心配しなくても怒りはしないのに。
「構わない。そなたが無事ならそれでいい」
「それでね…その…」
もじもじする白蘭の言いたいことがわかり月影は微笑む。
「首飾りだろう。いま返そう」
法術で手元に白蘭の首飾りを出すと彼女の首にかけた。
「あれ?赤い羽は?」
白い羽しかついていないことを不思議がる白蘭。
「赤い羽も必要か?その首飾りにあの羽は似合わないから取ってしまった」
「赤い羽は手元にある?」
「…ああ」
「頂戴」
少し不服そうにする白蘭に月影は素直に赤い羽を出した。
「ありがとう」


