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【魔界】
わけがわからない。
紅蓮が火炎術を放った瞬間、突然玲心が苦しみだした。
蘇生術をかけても効果はない。
どういうことなの?まさかあの火炎術に何か仕込まれていたの?
紅蓮は苦しむ玲心に構わず魔帝の元に向かった。
「白蘭」
何もできず、ただ狼狽え座り込む私に声をかけたのは月影だった。
月影の白い鎧が赤く染まっている。
「月影、傷を負っているの?」
「平気だ」
笑いながら言うが平気そうではない。血が滴るほどなのよ。
「月影、玲心の様子がおかしいの」
「…」
月影は苦しむ玲心を一瞥し首をふった。
「どうすることもできない」
「何かわからない?…紅蓮が火炎術を使ってからこうなったのっ」
「では紅蓮が何かしたのかもしれないな」
「そんな…」
今にも死にそうな玲心。でも月影は冷たく見ただけだった。
月影にとってはただの敵なのね…。
【魔界】
わけがわからない。
紅蓮が火炎術を放った瞬間、突然玲心が苦しみだした。
蘇生術をかけても効果はない。
どういうことなの?まさかあの火炎術に何か仕込まれていたの?
紅蓮は苦しむ玲心に構わず魔帝の元に向かった。
「白蘭」
何もできず、ただ狼狽え座り込む私に声をかけたのは月影だった。
月影の白い鎧が赤く染まっている。
「月影、傷を負っているの?」
「平気だ」
笑いながら言うが平気そうではない。血が滴るほどなのよ。
「月影、玲心の様子がおかしいの」
「…」
月影は苦しむ玲心を一瞥し首をふった。
「どうすることもできない」
「何かわからない?…紅蓮が火炎術を使ってからこうなったのっ」
「では紅蓮が何かしたのかもしれないな」
「そんな…」
今にも死にそうな玲心。でも月影は冷たく見ただけだった。
月影にとってはただの敵なのね…。


