朱華と呼ばれた侍女は震えながら部屋に入るとひれ伏した。 「皇太子殿下にご挨拶を」 「よい。顔をあげよ」 おずおずと顔をあげる朱華。 「正直に答えよ。朱雀とは何の話を?」 「…」 怯えたように朱華は震え雪梨を助けを求めるように見た。 「朱華。正直に言うのです。殿下は無辜の者を殺したりはしません。大丈夫よ」 安心させるように雪梨が言うと少しずつ朱華は話をした。 「明明の話を…」 「明明?」 「あとは玲心様と白蘭様の話…あとは香の話です」 「香?」 突然、香の話だと?なぜそんな話題になる。