「明日、白蘭を迎えに行く」

「では部屋の用意を…どこの宮を用意いたしましょうか」

「無論、正室の宮だ。天后宮でもいい」

「かしこまりました」



ついにこの時が来た。


やっと待ち望んだことが叶う。


まだお互いを知らず人間界で会った時、その優しさに触れた。


誰かにあのように良くしてもらえたのは生まれて初めてだった。


そして天空石に悩まされた。


どれだけ相手が白蘭であればと悩んだことか…。


紅蓮と結ばれたとき、二人の笑顔が見ていられず思わず逃げ出した。


諦めようと思った時、天は私に味方したのだ。白蘭が天女の子だった。