エイモンに優しく言われ、チターゼの胸がギュッと音を立てる。一緒にいたい、そう思ってくれる人などいなかった。そう思われないよう、チターゼが無愛想にしていたからだ。

「チターゼちゃん、いつも壁を作ってるから。しかも寂しそうな目をしてる。……僕たちはいなくなったりなんてしない。だから独りにならなくていいんだよ」

見透かされていたのだ、心の中を。チターゼの胸がカッと熱くなり、エイモンの真剣な顔を見れなくなる。何故か目元が熱くなり、チターゼは乱暴に溢れてきたものを拭う。

「次に流れ星が見えたら、チターゼちゃんがみんなと壁を作らなくなりますように!って願おうかな」

そう言って笑うエイモンに対し、チターゼは嬉しさを感じながら「もう帰ります」と言った。