あやかし戦記 愛ゆえの選択

おいしそうなお菓子とお茶に、イヅナたちは目を輝かせる。お茶は高級旅館に合う上品な味がし、ムースも優しい甘さでふわふわの食感でとてもおいしい。

「おいしい!レオナード、こんなおいしいお茶が淹れられるのね」

イヅナが言うと、エイモンも「スイーツとの相性もバッチリだよ!」と褒める。ヴィンセントも「……おいしい」と何度も呟き、レオナードは「照れるなぁ」と言いながら豪快に笑った。

「……夜はさ、アレス騎士団として動かなくちゃいけないだろうけど、昼間はお客さんなんだし、全力でもてなすからな!いつでもお茶を淹れるぜ!」

レオナードがドヤ顔で言い、ヴィンセントがすぐに「ドヤ顔じゃなかったら、完璧だったな」と返す。イヅナとエイモンが笑い、レオナードは「酷くね!?」とその場に突っ伏した。

「ねえレオナード、あそこの中庭って入れるの?」

綺麗な花が見える中庭が気になり、イヅナはレオナードに訊ねる。レオナードは「入れるよ。そこの窓から出られるぜ」と言った。それを聞いて、イヅナの瞳が輝く。美しい花が見れるのだ。