気づけば君が近くにいてくれた




香純ちゃんにも、不安な気持ちは伝わっていたんだ。


でもこうして今この時間が楽しいと思えるのは、もちろんC&Hのおかげでもあるけれど香純ちゃんと藤波くんのおかげなんだよ。



「2人がいてくれたから……2人のおかげだよ」



そんなありがとうの気持ちを伝える。


私がそう呟くと、香純ちゃんは瞳を潤ませてこちらを見ていた。



「香純ちゃん?」


「実桜ちゃんにそんなこと言ってもらえるなんて……嬉しすぎるよぉ」



ソファー席で隣同士だった香純ちゃんに、横からギューッと抱きしめられた。



「ありがとう、香純ちゃん」


「あーもうメイク取れちゃうから泣かせないでよーっ」


「2人とも、店員さんが困ってるから食べたいもの選んで?」



藤波くんに注意されてハッと顔を上げると、水を運んできてくれた店員さんが苦笑いを浮かべていた。



「……すみませんっ」



香純ちゃんと一緒に頭を下げて、お互いに顔を合わせてクスリと笑い、メニューを見た。


どれも美味しそうですごく迷うけれど……