気づけば君が近くにいてくれた




「ごめん、お待たせ」



いつも通りマスクを着用して、玄関を出た。


学校帰りの制服姿ではなく、2人とも私服姿。


2人の私服を見るのは、ゴールデンウィークに遊びに来てくれた時以来で、今日が2回目だ。


香純ちゃんは見た目通りとってもオシャレで、全身淡色のホワイトコーデ。


藤波くんは黒スキニーにTシャツを着て、上にシャツを羽織っていた。


制服姿を見ることが多いから、2人の私服姿って貴重なのかもしれない。



「わーっ、今日の実桜ちゃん一段と可愛いっ!ワンピースもすっごく似合ってる!」


「あ、ありがとう……これ、昭子おばあちゃんが買ってきてくれたんだ」



褒められることに慣れていない私は、恥ずかしくて照れてしまう。



「そうなんだ!昭子おばあさんセンス良すぎ!実桜ちゃんのことよーくわかってるね!」



この服を褒めてくれるのは、昭子おばあちゃんのことも褒めてくれているみたいで嬉しくなる。


買ってきてくれた昭子おばあちゃんに、感謝しなくちゃね。