気づけば君が近くにいてくれた




鏡の前で身だしなみを整えて、最終確認をしていると家のチャイムが鳴った。


今日は昭子おばあちゃんも家にいる日で、私より先に昭子おばあちゃんが出てくれる。



「実桜ちゃん、お友達が迎えに来てくれたよ」



先週、香純ちゃんと藤波くんと3人で遊びに行くことになったと昭子おばあちゃんに伝えた時、とても嬉しそうにしていた。


多分、友達と外へ遊びに行くことが何年ぶりだろうかというくらい遠い昔の話だったから。


私のことを呼びに来てくれたその声も、なんたがいつもよりハイトーンで嬉しそうなのが伝わってくる。


余程嬉しかったのか、遊びに行く時に着ていきなさいと可愛いワンピースまで買ってきてくれて……


ほとんど出かけることがなかったからお出かけ用のオシャレな服がなくて困っていたけれど、それをわかっていてわざわざ買ってきてくれたことが嬉しかった。


ちょっとワンピースを着ることは恥ずかしくて、持っていたジーパンを合わせてカジュアルダウンさせてしまったけれど……


それでもやっぱり可愛くて、久しぶりの同級生とのお出かけに私のテンションもちょっぴり上がっていた。