気づけば君が近くにいてくれた




「もちろんだよ!実桜ちゃんが行きたいところに私も一緒に行きたい!」


「片寄さんが楽しんでくれたら僕は嬉しいよ」



なんてこんなに2人は優しいんだろう。


さっきまでずっと私が悩んでいたことだ。


もし私が2人のことを誘ってもきっと付き合ってくれないだろうと、勝手に決めつけていた。


いや、本当に一緒に来てくれるとは思っていなかった。


だってこんな面倒くさい私と一緒で、しかも2人は興味のないであろうC&Hとのコラボカフェなんだから。



「いやいや、そのセリフもう彼氏じゃん。実桜ちゃんは私の大切な友達なんだから!藤波くんには渡さないよ」


「いや、別にそんなつもりで言ったわけじゃないし!」



香純ちゃんにギューッと抱きしめられる。


藤波くんはなぜか焦った顔をして、否定していた。


それがまた可笑しくて笑ってしまいそうになる。



「行ってみたいな……香純ちゃんと藤波くんと3人で」



私が小さくそう呟くと、香純ちゃんと藤波くんは目を合わせて笑顔を向けてくれた。