気づけば君が近くにいてくれた




「いいじゃん!みんなでそこ行ってみようよ!」



そう言い出したのは、香純ちゃん。


香純ちゃんは聞いてみると言ってくれたものの
、C&Hのファンではないはずなのに。


だって同年代のファンも増えてきているとはいえ、お母さんお父さん世代のアーティストだよ?


ファンでもなければ、全く興味もないはずなのに。



「……でも」


「ほら、メニューもすごく美味しそう!」



香純ちゃんは仕事が早い。


早速、スマホで “C&H コラボカフェ” と検索をしていたらしく、私がついこの間見ていたサイトを開いて画面を私たちに見せてくれた。


やっぱりとても美味しそう。



「本当だね」



小さな画面に藤波くんも覗き込んで頷く。



「どう?片寄さんが良ければみんなで行ってみない?」


「本当に……私と一緒に行ってくれるの?」



外に出て他人に会うのがどうとか、視線がどうとか、今はそんなことはどうでも良くって。


香純ちゃんと藤波くんが私の問いかけに大きく頷いてくれていることが本当に嬉しくて。