気づけば君が近くにいてくれた




香純ちゃんと藤波くんが帰ったあと、シーンと静まり返る部屋の中。


いつもこの空間に1人でいるはずなのに、寂しく感じる。


それだけさっきまでの時間が楽しかったということだろう。



「あら、なんか嬉しそうね」


「え?」


「今、いい顔してるよ、実桜ちゃん」



夕飯の時間、食卓テーブルを挟んで向かい側でご飯を食べる昭子おばあちゃんが私の顔を見てそういった。



「お友達が遊びに来てくれるようになってから、すごく明るくなったよ」


「本当に?」


「本当よ。どこかで見てるお母さんとお父さんもきっと喜んでるんじゃないかねぇ」



目をくしゃくしゃにして微笑みながら、食事を続ける昭子おばあちゃん。


お母さんとお父さんも喜んでる、かぁ。


そうだといいな。


あの時からずっと殻に閉じこもって、下を向いて、暗い顔ばかりしていたから。