気づけば君が近くにいてくれた




「ねぇ、藤波くん。もしかして藤波くんって実桜ちゃんのこと──」


「はっ?」


「か、香純ちゃんっ!」



私にして珍しく大きな声が出て、とても大きな音がした。


“パーン”と爆発する音。


そして、白くて丸いものが私の部屋の宙を舞う。


まるで大きな雪のよう。



「ぽ、ポップコーン……?」



あまじょっぱい匂いがするその白くて丸いものの正体は、ポップコーン。


そう、香純ちゃんと藤波くんが私の家に来る前に買ってきてくれていた映画鑑賞のお供のそれだ。



「んふふふふっ」



びっくりして目を丸くする香純ちゃんと、一体何が起きたのか頭が追いつかず手にポップコーンの袋を持ったまま放心状態になっている藤波くん。


その光景が面白くて、笑ってしまった。



「はあぁぁっ、可愛い!」


「え?」



次にびっくりするのは、私の番。


突然、香純ちゃんに抱きつかれた。