気づけば君が近くにいてくれた




「お邪魔します!」


「藤波くんもどうぞ」


「うん、ありがとう片寄さん」



2人が中に入ったのを確認して鍵を閉めた。



「今飲み物持っていくから、私の部屋で待ってて?」



何度も来てくれているから、私の部屋の場所は2人共わかっているはず。


先に行ってもらってくつろいでいてもらおう。



「ジュース買ってきてるからコップだけお願いしてもいい?」



そう言ったのは藤波くんで、手にはパンパンに膨れた袋を持っていた。


うちに来る途中に買ってきてくれたのかな?


そういえば小学生の頃、友達の家に遊びに行く時、コンビニかスーパーに寄ってお菓子買って行ってたな……なんて思い出して懐かしくなる。


それと同時に少し悲しくなった。


ううん、今は違う。


せっかく2人が来てくれてるんだから、明るく振る舞わないと。


食器棚からコップを3つ取り出して、2階の自分の部屋へと戻った。