気づけば君が近くにいてくれた




2人はその後、毎日とはいかないけれど平日のほとんどの日は、学校帰りに家に来てくれていた。



「実桜ちゃーん!」



毎回お決まりの小崎さんからのハグを受けて、勉強会は始まる。


今日の科目は英語。


前は押し入れの奥にしまい込んでいた折りたたみ式テーブルも、今は常に出しっぱなしだ。


しまわない理由は、何となく2人がまた来てくれる気がしていたから。


初回は、今日が最初で最後だと思っていたのに。


もうこの勉強会も5回目になる。


私も、よく2人を受け入れていると思う。


また今日も来てくれるかもしれない。


そう思うと朝から早起きして、髪もセットして、服もオシャレとは言えないけれどまともなものを身にまとって。


ちゃんと身支度を整えている自分がいる。


そして家に小崎さんと藤波くんが来てくれた日には、本当に嬉しくなるんだ。



「えぇ、実桜ちゃん、英語もできちゃうの!?その文法ついこの間習ったばっかりなのに……」



私の解く英語プリントを覗いて、驚きの表情を浮かべる小崎さん。


そんなに不思議なことだろうか?


文法の法則はちゃんと参考書に書かれているし、英単語も辞書を引いて調べれば意味もわかる。


英語は特に好きという教科ではないけれど、そんなに難しくないと思うんだけど。