気づけば君が近くにいてくれた




嘘かと思ってしまうくらい、夢のような感じ。


私と友達になりたいと言ってくれる人が学校にいたなんて。



「香純ちゃん、そんなに私の話してたの?」


「実桜ちゃんが可愛すぎてつい……あはっ」



照れ笑いする香純ちゃんが可愛くて、もうっと私も微笑む。



「あーっ、その笑顔だね!香純ちゃんが破壊力すごいって言ってたの!」


「へっ?」



香純ちゃんったらそんなことまで言ってたの!?


なんだか、それは恥ずかしい。



「あの、その……私と友達になってくれるの?」


「もちろん!」


「えー!私も友達になりたい!」


「私もー!」



あぁ、どうしよう。


嬉しすぎる。



「ほら、なにも心配いらなかったでしょ?」



隣でニコッと笑う香純ちゃん。


私は大きく頷く。


でもね、こうしてみんながすぐに私を受け入れてくれたのもきっと2人のおかげなんだよね。


たくさんクラスで私のことを話してくれて、いつでも迎えてくれる準備をしてくれていたんでしょう?


私は藤波くんと香純ちゃんにどれだけの感謝をしたらいいんだろう。