気づけば君が近くにいてくれた




「リレーだよ。男女に分かれてこれから地面に書く円をトラックに見立ててやったらどう?」



男女ってことは、この場にいるのは女の子である私と香純ちゃんの2人と男の子の藤波くんが1人。


だから、2対1の勝負になる。



「ふぅーん、2対1はかなりいい案だと思うけどそれだけじゃ簡単に私たちのこと抜かしちゃうんじゃない?」



うーんと考えていた香純ちゃんがそう言う。


確かに……藤波くんのあの足の速さなら、簡単に抜かされてしまいそうだ。


香純ちゃんもあまり運動は得意じゃないって言ってたし、私も体力がない上に運動も苦手。



「うん、もう少しハンデ欲しいかも……」


「ほらっ!実桜ちゃんもそう言ってる!」



恐る恐る意見を口に出してみると、香純ちゃんも私の意見に同感してくれた。



「……わかったよ。片寄さんもそう言うなら、僕が3周1人で走るから、片寄さんと小崎さんは1人1周ずつ走るならオッケー?」



藤波くんは少し考えていたようだけれど、さらにハンデをつけてくれてそう提案してくれた。