気づけば君が近くにいてくれた




「よし、じゃあ今日も公園に行こっか」



藤波くんにそう言われて、後ろをついて行き、到着した昨日と同じの人気のない公園。



「今日も勝つよーっ!」



体を伸ばして、気合十分な香純ちゃん。



「昨日のあれはずるいからね」


「ハンデがあるんだもん、それくらい許してくれてもいいじゃんね、実桜ちゃん!」



確かに藤波くんは運動神経抜群で走るのも速い。


昨日実際にこの目で見たのだから間違いない。


私は香純ちゃんに同感して、こくんと頷いた。



「そうだ。鬼ごっこじゃハンデがつくって言うならもういっそのこと、最初からハンデつけた勝負しようよ」


「え、何それ、すごく楽しそうじゃん!」



それは名案だと香純ちゃんが藤波くんの背中をポンと叩いた。


ハンデをつけるなら、私たちにももしかしたら勝ち目もあるかもしれない。


でも何をするって言うんだろう。


気になって、藤波くんの声に耳を傾ける。