気づけば君が近くにいてくれた




「んー冷たいっ!体動かしたあとのアイスは格別だねっ」



約束通りアイスを買ってくれた藤波くんにお礼を言って、私もアイスを頬張る。



「美味しい……」



買ったばかりのアイスはとっても冷たくて、頭がキーンとするけれど、甘い香りが口いっぱいに広がってとっても幸せ。


アイスを食べ終わったあとはいつも通り勉強会をしようと帰り道に話していたけれど、アイスを食べてすっかりやる気をなくしてしまった私たちは、教科書も開かずにテーブルを囲んで話していた。



「ねぇ、そういえばなんで今日は突然鬼ごっこだったの?」



ずっと疑問だったことを聞いてみた。


すると香純ちゃんと藤波くんは、2人揃って顔を見合わせて笑う。



「それはね、まだ秘密っ!」



香純ちゃんがあざとく口元に人差し指を当てて、ウインクをした。



「そうそう。気分転換にもなるかなと思って遊んでるだけだから気にしないで」


「う、うん」



そうは言われても、秘密と言われると気になってしまう。


何度かもう一度聞いてみようかと思ったけれど、2人は教えてくれそうにはなくて、諦めることにした。


まだ秘密ってことは、そのうちきっと教えてくれるはずだから。