気づけば君が近くにいてくれた




「ミオちゃんが言えることならなんでも聞くよ?」



電話越しの優しい声。


人に甘えることは大の苦手だけれど、そんなに優しく声をかけられたら、甘えてしまいたくなってしまう。



「実は、ね────」



昨日、カフェであった全てのことをアオイさんに話した。


私の過去を知るアオイさんは、すぐに私の気持ちを察してくれた。


始まりは、香純ちゃんと藤波くんからのお誘い。


声をかけてくれて、本当に嬉しかった。


不安もあったけれど、2人との時間は楽しくて、コラボカフェに行くこともどこかワクワクした気持ちでいた。


思っていた通りコラボカフェはとても素敵な空間で、楽しく過ごすはずだったのに。


私の不注意でマスクが外れ、香純ちゃんと藤波くんにはもちろん、知らないおばさんたちにこの顔を見られて……


1番聞きたくなかった言葉を聞いてしまった。


本当に辛かった。


弱い私は、逃げ出してしまった。


せっかく誘ってくれて、引き止めてくれて、心配してくれた2人のことを突き放してしまった。


それがまた申し訳なくて、どんな顔をしたらいいかわからないこと。


弱い自分が嫌で嫌で仕方ないこと。


気づけば、話し始めるとこんなに言葉がポロポロと出てくるのだと驚くくらい、心の内を打ち明けていた。