気づけば君が近くにいてくれた




コラボカフェに行った次の月曜日、香純ちゃんと藤波くんはいつものように家まで来てくれていた。


きっと2人はもう来ないだろう。


いや、あの2人のことだから来てくれるかもしれない。


ソワソワしながら自分の部屋の窓から外を見ていると、2人の姿が見えて咄嗟に身を隠してしまった。


今はインターホンが鳴り、昭子おばあちゃんが対応してくれている。


昭子おばあちゃんには家に入れないようお願いしておいたから、きっとその約束は守ってくれるはず。


いつまで経っても玄関のドアは閉められず、何やら玄関先で話している様子。


何を話しているのか知りたくて、部屋のドアを少しだけ開けて聞き耳を立てた。


部屋を出てすぐの階段を降りればすぐに玄関だから、話し声ははっきりと聞こえてくる。



「せっかく来てくれたのに、2人ともごめんね」


「いえ……良かれと思って片寄さんを誘ったんですが、守ってあげられなくて申し訳ないです」


「本当に悔しくて、悲しくて……せっかく実桜ちゃんが前に進もうとしてたのに」



申し訳なさそうにする昭子おばあちゃんと、声のトーンが低く、昭子おばあちゃん以上に申し訳なさそうな香純ちゃんと藤波くんの声が聞こえた。