気づけば君が近くにいてくれた




小学校では友達だけじゃなく、先生からの目も変わった。


きっとみんな心配してくれているんだろう。


そんなことは私にだってわかる。


でも、毎日のように私の顔色を伺って、『無理をしていないか?』と問いかけてくる。


毎回私は、『大丈夫です』と返すけれど、大丈夫じゃない。


でもそんなことに先生は、全く気が付かない。


周りの大人も変わった。


道を歩いているだけで、通りすがりの人に酷い目で見られる。



「見てて痛々しい」


「酷い火傷跡……まさか虐待?」


「通報した方がいいかしら?」


「あの子、可哀想に」



そんな哀れな目でこちらを見て、思いやりの欠けらも無い言葉を浴びせられた。


しまいには本当に警察に通報されてしまって、児童相談所の職員がおばあちゃんの家に来たこともあった。


その時は昭子おばあちゃんも辛そうにしていたのを今でも覚えている。