さて、ワニエリアを過ぎれば。
お次は。
「トカゲ・カメレオンエリアだそうですよ」
「よしっ…。さっきに比べれば、断然癒やしゾーンだ…!」
「…?」
と、私は首を傾げました。
癒やしゾーンとは、何のことですか?
一方の私は、さて、今度はどんな対戦相手が現れるか、と期待していました。
の、ですが。
「…小さいですね」
「うん、小さいね」
と、奏さんは答えました。
気のせいでしょうか。
この爬虫類の館に来て、初めてハキハキした口調ですね。
そして、私と奏さんが見ている、このトカゲ・カメレオンエリア。
先程のヘビ、ワニエリアよりも、ケージが比較的小さめです。
「エリマキトカゲですか…」
「うん、有名な奴だよね。よく見てたら、ちょっとかわい、」
「戦い甲斐がなさそうです…」
「…瑠璃華さんは、さっきから、何で戦うこと前提なの?」
と、奏さんは尋ねました。
いえ、別にそういうつもりでは。
しかしこんな小さなサイズでは、同じ土俵に立つことも出来ませんね。
残念です。
「あ、こっちはカメレオンだって。瑠璃華さん、見つけられる?」
と、奏さんは聞きました。
カメレオンですか。
確か、擬態するのが得意な生物でしたね。
成程、ケージの前に立っても、木や葉っぱに紛れて、カメレオン本体が何処にいるのか分かりません。
この檻の中にいるのは、確かなのでしょうが…。
「上手く隠れてるなぁ…。何処にいるんだろう?」
「ちょっと待ってください。探しますから。今、左目をサーモグラフィカメラに設定します」
「うん、そこまでしなくて良いから大丈夫」
と、奏さんはすかさず言いました。
そうですか。
私なら見つけられると思ったのですが、残念です。
「ふぅ、さっきまでと比べて、このエリアは安心して見られるから良い、」
と、奏さんは言いかけました。
が、奏さんは何かを見つけるなり、ピタリと固まりました。
お次は。
「トカゲ・カメレオンエリアだそうですよ」
「よしっ…。さっきに比べれば、断然癒やしゾーンだ…!」
「…?」
と、私は首を傾げました。
癒やしゾーンとは、何のことですか?
一方の私は、さて、今度はどんな対戦相手が現れるか、と期待していました。
の、ですが。
「…小さいですね」
「うん、小さいね」
と、奏さんは答えました。
気のせいでしょうか。
この爬虫類の館に来て、初めてハキハキした口調ですね。
そして、私と奏さんが見ている、このトカゲ・カメレオンエリア。
先程のヘビ、ワニエリアよりも、ケージが比較的小さめです。
「エリマキトカゲですか…」
「うん、有名な奴だよね。よく見てたら、ちょっとかわい、」
「戦い甲斐がなさそうです…」
「…瑠璃華さんは、さっきから、何で戦うこと前提なの?」
と、奏さんは尋ねました。
いえ、別にそういうつもりでは。
しかしこんな小さなサイズでは、同じ土俵に立つことも出来ませんね。
残念です。
「あ、こっちはカメレオンだって。瑠璃華さん、見つけられる?」
と、奏さんは聞きました。
カメレオンですか。
確か、擬態するのが得意な生物でしたね。
成程、ケージの前に立っても、木や葉っぱに紛れて、カメレオン本体が何処にいるのか分かりません。
この檻の中にいるのは、確かなのでしょうが…。
「上手く隠れてるなぁ…。何処にいるんだろう?」
「ちょっと待ってください。探しますから。今、左目をサーモグラフィカメラに設定します」
「うん、そこまでしなくて良いから大丈夫」
と、奏さんはすかさず言いました。
そうですか。
私なら見つけられると思ったのですが、残念です。
「ふぅ、さっきまでと比べて、このエリアは安心して見られるから良い、」
と、奏さんは言いかけました。
が、奏さんは何かを見つけるなり、ピタリと固まりました。


