「え、僕の紺奈局長を?それは高く付きますよ?」
「そうですか。しかし、そこを何とか」
「…自分は、1110番の所有物ではないのだが…」
と、碧衣さんと私と紺奈局長は言いました。
とりあえず、紺奈局長の主張は、横に置いておくとして。
「でも、僕も一緒に借りるなら良いですよ。局長の行くところには、僕がいるのが第2局の決まりなので」
「分かりました。どうせお題は3人なので、あなたも借りるつもりでいました」
「…1110番。第2局に、そんな規則はない」
と、碧衣さんと私と紺奈局長は言いました。
とりあえず、紺奈局長の主張は、横に置いておくとして。
更に。
「うぇっぷ…。パイの木の実が…口から出る…」
と、私の肩の上の久露花局長は言いました。
どうやら、私の高速移動についてこれず、乗り物酔いしたようですね。
ですが、久露花局長の主張も、横に置いて置くとして。
「では、お二人まとめてお借りします」
と、私は言いました。
そして、空いていたもう片方の手で、紺奈局長と碧衣さんを、同時に担ぎました。
同時に、グラウンドに戻る為に走り出しました。
「せ、1027番。自分は、借り物になるつもりは、」
「わー!快適な空の旅ですね、たまにはこういうデートも良いですね、局長!」
「…お前は、それで満足なのか?」
「うぉぇぇぇぇ!ゆっくり!もうちょっとゆっくりぃぃぃ!!」
と、紺奈局長と碧衣さんと紺奈局長と久露花局長は言いました。
が、私は特に気にすることなく、ゴールに向けて走りました。
条件を満たす三人を、両肩に担いだまま。
ただ真っ直ぐ、ゴールだけを目指していたので。
他の観客や、生徒用テントにいる生徒達の、ポカンとした顔には全く気が付きませんでした。
何なら、このとき奏さんも、口をポカンと開けてこちらを見ていたのですが。
これまた、全然気づいていませんでした。
私の目には、ゴールラインしか見えていません。
私は誰よりも早く、ゴールに辿り着く所存です。
そして。
有言実行、私は誰よりも早く、ゴールラインに辿り着きました。
あとは、この審査員代わりの教師に、借り物の条件を認めてもらうだけです。
「そうですか。しかし、そこを何とか」
「…自分は、1110番の所有物ではないのだが…」
と、碧衣さんと私と紺奈局長は言いました。
とりあえず、紺奈局長の主張は、横に置いておくとして。
「でも、僕も一緒に借りるなら良いですよ。局長の行くところには、僕がいるのが第2局の決まりなので」
「分かりました。どうせお題は3人なので、あなたも借りるつもりでいました」
「…1110番。第2局に、そんな規則はない」
と、碧衣さんと私と紺奈局長は言いました。
とりあえず、紺奈局長の主張は、横に置いておくとして。
更に。
「うぇっぷ…。パイの木の実が…口から出る…」
と、私の肩の上の久露花局長は言いました。
どうやら、私の高速移動についてこれず、乗り物酔いしたようですね。
ですが、久露花局長の主張も、横に置いて置くとして。
「では、お二人まとめてお借りします」
と、私は言いました。
そして、空いていたもう片方の手で、紺奈局長と碧衣さんを、同時に担ぎました。
同時に、グラウンドに戻る為に走り出しました。
「せ、1027番。自分は、借り物になるつもりは、」
「わー!快適な空の旅ですね、たまにはこういうデートも良いですね、局長!」
「…お前は、それで満足なのか?」
「うぉぇぇぇぇ!ゆっくり!もうちょっとゆっくりぃぃぃ!!」
と、紺奈局長と碧衣さんと紺奈局長と久露花局長は言いました。
が、私は特に気にすることなく、ゴールに向けて走りました。
条件を満たす三人を、両肩に担いだまま。
ただ真っ直ぐ、ゴールだけを目指していたので。
他の観客や、生徒用テントにいる生徒達の、ポカンとした顔には全く気が付きませんでした。
何なら、このとき奏さんも、口をポカンと開けてこちらを見ていたのですが。
これまた、全然気づいていませんでした。
私の目には、ゴールラインしか見えていません。
私は誰よりも早く、ゴールに辿り着く所存です。
そして。
有言実行、私は誰よりも早く、ゴールラインに辿り着きました。
あとは、この審査員代わりの教師に、借り物の条件を認めてもらうだけです。


