「でも!この前颯太さん、職場でも敬語だって…」




職場でも敬語だから、癖になってしまったって。




「ああ、違う違う」




だが颯太さんはクスクスと笑いながら否定する。




違う?いやだってさっきは仕事場ではこの性格だって…




「その職場では、ちゃんと敬語ですよ。」




このように。と微笑む彼。




「は?意味分かんない」




じゃあさっきのは…




ーーーダメだ。
頭の中ちょっと軽いパニックが起きてる。




「まあ分からないのも当然ですね。
実際、言ってなかった事ですから」



「まって。どーいうこと」




パニックになりながらも、丁寧に頭の中を整理していく。




「簡単に言えば、俺2つの仕事をしてるんですよ。」




その言葉によって、私の脳内は綺麗に整理された。




「……あ、そーいうこと」



「1つは、あなたのお父さんと同じ職場。
2つ目は………」




ーーー2つ目の颯太さんの職業。




それを聞いた瞬間、私は言葉を失った。




「ホストです」




その職業に。