今日からまた

あなたとの新しい日常が始まる。





服装はいつもスーツで

やることなすこと全てが執事っぽくて


口調や表情は優しさの塊で溢れてる。





けれど、





「紀恵はいつまで経っても" さん "付けの癖が直らないな?」


「うっ…」





時折見せる表情は意地悪で。





「そんなに難しいなら、昔みたいに" 颯ちゃん "って呼んでくれてもかまわないけど」





艶っぽい瞳を浮かべながら



私の唇を優しく指で愛撫し、






「…そうやって膨れる顔すら愛おしいな。」






肩を引き寄せてチュッと額にキス。





…………ああ、もう。





「ばかっ…」





こうやって私を溺愛する彼との甘い時間が



今日からまた" 毎日 "に。








家の中に入るなり、私は颯太さんの首元に腕を回して深く彼を求めた。



こうして触れ合っては胸の奥が疼き、苦しいほど求めてしまう感覚を教えてくれたのは、他でもない颯太さん。






ねえ、颯太さん。



私すごくすごく幸せだよ。




幼い頃の記憶の中の颯太さんも

また私に会いに来てくれた颯太さんも

こうやって未だに慣れてない私の下手っぴなキスにも優しく応えてくれる颯太さんも




全部が好きで好きで仕方がない。





私をそんな気持ちにさせてくれるのは、紛れもなくあなただけ。




私を幸せでいっぱいに出来るのは─────紛れもなく、颯太さんだけなの。






だからね



何度でも言わせてほしい。










「おかえりなさいっ 颯太さん!」










幸せで溢れる日々を



心から愛するあなたと共に。










執事的な同居人 ー本編完ー


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『執事的な同居人』本編を最後まで読んでくださりありがとうございました!


作者の桐沢奈玲です。


本編はこれで完結となりましたが、次のページからは番外編やアナザーストーリーを執筆していきたい思います。

カズの裏事情や、紀恵と颯太のその後。颯太の溺愛ぶりなどなど…書き足りなかった部分を少しばかり加えてから完結となります。


なのでもう少しだけお付き合いいただけると幸いです(^^)



この先の物語もまた楽しんでいただけますように。


それでは次のページから
番外編&アナザーストーリー始まります
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