ミルフィーユ王子はキュン死しそう




悲し気に揺らす瞳のギルアに、

同意を求められた。



返答に困る。



喉に蓋がされたように、

声が詰まってしまう。




そりゃ、僕だって

どの人間の心の中にも
多かれ少なかれ

悪の感情は存在すると、

思っているけれど……




「ねぇ、アメリ」



「……?」



「生き続けていた場合の、
 ウルの未来を聞いて

 アメリは

 死の国にウルを連れ去った私のことを、
 まだ恨みますか?

 それとも

 大好きな人の恩人として、
 (うやま)い、ひれ伏しますか?」



何その、究極な選択は。


どっちかなんて、選べないよ。