「……っ!」
私はペンを持って字を丁寧に綴り、その文面をプラチナへと見せる。文面を目で追い終えた彼女は、小さく頷いて見せてくれました。
「分かりました。ではそのお二方に、三週間後儀式を執り行わさせていただきます。しかし急な事なので、直ぐにお二方宛にお手紙を出した方が良いですね。それにレオナルド様への報告も――」
私は覚悟を決めて椅子から立ち上がり、今度は違う文面をプラチナへと見せる。彼女はもう一度文面を目で追うと、今度は驚いて目を見張りました。
「なっ! レーツェル様自らレオナルド様にご報告するのですか!?」
その言葉に大きく頷いて見せ、私は部屋の扉に向かって歩き出す。
これは私が自分で言葉にしないといけないと思ったんです。
レオナルドにとってはどうでもいい方々であっても、私にとっては大事なお二人なのです。だから決して下手な事をしないように、彼に私の意思を伝える必要があります。
彼は気に食わない事があれば、何でも力でねじ伏せようとしてきますから。その事を他の誰よりも、私が一番分かっているのですから
☆ ☆ ☆
「へぇ……ではこのお二人に対して、次の聖婚礼の儀式を執り行う、と言う事ですか?」
「はい」
レオナルドの部屋を訪れた私は、彼から話す許可を頂き先程の報告を行いました。
彼は私の報告を聞きながら、少しイライラした感じで机を爪先でコンコンと突いていました。
しかし今度は報告を終えると、目を細めて写真に写っているアムール様たちを凝視した。
「なぜ、こんな凡人を選んだのか理解しがたいですね」
「そうでしょうか? 私から見れば、とても仲睦まじいお二方に見えます。それに決定権を私に委ねたのはあなたです」
「それはそうですけど……もう少しですね」
彼はギロリと鋭い視線を私に送った。しかし私はその目に臆する事なく言葉を続けた。
「これは神がお選びになった事でもあります」
「…………神が?」
私の言葉に彼は眉間に皺を寄せた。
瞳の中に疑惑を浮かべた彼は、写真と私の顔を交互に見合う。しかし私はそれでも言葉を続けるために口を開いた。
「あなたもよくご存知の通り、私の言葉は神のお告げ、そして神の言霊。だから私の言う言葉に、あなたは逆らう事は出来ません。そうでしょう?」
「…………」
レオナルドは話を聞いてから、もう一度二人が写った写真を凝視する。数秒間見つめてから深々と溜め息をつき、ゆっくりと椅子から立ち上がった。
「分かりました、聖女様。神のお告げであると言うのなら、聖女様の言う通り私は逆らう事が出来ません。ですからこのお二人を認めます」
私はペンを持って字を丁寧に綴り、その文面をプラチナへと見せる。文面を目で追い終えた彼女は、小さく頷いて見せてくれました。
「分かりました。ではそのお二方に、三週間後儀式を執り行わさせていただきます。しかし急な事なので、直ぐにお二方宛にお手紙を出した方が良いですね。それにレオナルド様への報告も――」
私は覚悟を決めて椅子から立ち上がり、今度は違う文面をプラチナへと見せる。彼女はもう一度文面を目で追うと、今度は驚いて目を見張りました。
「なっ! レーツェル様自らレオナルド様にご報告するのですか!?」
その言葉に大きく頷いて見せ、私は部屋の扉に向かって歩き出す。
これは私が自分で言葉にしないといけないと思ったんです。
レオナルドにとってはどうでもいい方々であっても、私にとっては大事なお二人なのです。だから決して下手な事をしないように、彼に私の意思を伝える必要があります。
彼は気に食わない事があれば、何でも力でねじ伏せようとしてきますから。その事を他の誰よりも、私が一番分かっているのですから
☆ ☆ ☆
「へぇ……ではこのお二人に対して、次の聖婚礼の儀式を執り行う、と言う事ですか?」
「はい」
レオナルドの部屋を訪れた私は、彼から話す許可を頂き先程の報告を行いました。
彼は私の報告を聞きながら、少しイライラした感じで机を爪先でコンコンと突いていました。
しかし今度は報告を終えると、目を細めて写真に写っているアムール様たちを凝視した。
「なぜ、こんな凡人を選んだのか理解しがたいですね」
「そうでしょうか? 私から見れば、とても仲睦まじいお二方に見えます。それに決定権を私に委ねたのはあなたです」
「それはそうですけど……もう少しですね」
彼はギロリと鋭い視線を私に送った。しかし私はその目に臆する事なく言葉を続けた。
「これは神がお選びになった事でもあります」
「…………神が?」
私の言葉に彼は眉間に皺を寄せた。
瞳の中に疑惑を浮かべた彼は、写真と私の顔を交互に見合う。しかし私はそれでも言葉を続けるために口を開いた。
「あなたもよくご存知の通り、私の言葉は神のお告げ、そして神の言霊。だから私の言う言葉に、あなたは逆らう事は出来ません。そうでしょう?」
「…………」
レオナルドは話を聞いてから、もう一度二人が写った写真を凝視する。数秒間見つめてから深々と溜め息をつき、ゆっくりと椅子から立ち上がった。
「分かりました、聖女様。神のお告げであると言うのなら、聖女様の言う通り私は逆らう事が出来ません。ですからこのお二人を認めます」



