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宣戦布告











「おまたせしました!!!」




家に帰ってからお風呂や身支度などをしていたらあっという間に待ち合わせの時間になっていて、


駅に向かうと、もう心音さんと蒼空さんは揃っていた。




「全然大丈夫よ~!じゃあ行きましょ♪」




髪を結んでいる心音さんはいつも通りの服装で


チラリと蒼空さんを見ればバチっと目が合う。




「なんだよ」


「べ、別に~」




蒼空さんと一緒に初詣に行けるってこともあって、オシャレしてきたんだけどな~




いつもはしないけど髪の毛を巻いたり

お気に入りのロングコートを着てみたり

大人っぽいメイクをしてみたり




可愛い、って思ってくれるかな~なんて。



(まぁ、気づかないよねそんなの)



分かってはいたけれど、可愛いなんて蒼空さんが言うわけないし。




「わっ、凄い人…」




その有名な神社に向かう電車はやっぱり新年ってこともあって混雑している。



ギュウギュウ詰めになって乗り込んだその車両もとても混雑していて、




(苦しい………)




小さい私は押し潰されそうになった。



けれど、



グイッと腕を引っ張られたかと思えば、蒼空さんの近くへと連れられる。




「チビはここにいろ」


「チ、チビって……」




言い返せない……



けれど、私を守るかのように作ってくれた空間は蒼空さんとの距離が近くなっていて




(チビで良かったかも……)




このサイズで良かったなぁ…なんて思ってしまった。