「ねね、みんなで初詣に行きましょうよ!!」


「え!行きたいです!!!初詣!!」


「有名な神社があるのよ~ 
屋台がいっぱい出てると思うから、そこでお昼食べましょ♪

蒼空も行くわよねっ!!!」


「あぁ、昼からでいいなら」




どうやら午前中は予定があるみたいで、昼から○○駅集合となったから私は一回家に帰ることに。




「忘れ物はしてねーな?」


「うん、大丈夫。

…あ。蒼空さん、あけましておめでとう」




そーいえば言ってなかったな、
と思って玄関でそう伝えると




「あぁ、あけおめ」




蒼空さんもどうやら忘れていたらしい。




「忘れてたでしょ」


「お前もな」


「私は覚えてたから先に言いましたー」




張り合うようにそう言えば、
頬をつねられて軽い痛みが走る。


その痛さに顔を歪ませていたら、
フッと笑う声が聞こえて




「もう…痛い……っ、」




急に視界が薄暗くなったかと思えば、それは蒼空さんの顔が目の前にあるから起こった現象で



(わっ……)



不意にされるキスに、私の身体は固まってしまう。




「じゃ、また昼にな」


「う、ん……」




そんな蒼空さんはさっきチェリースパークリングジュースを飲んだのか、



(甘い………)



今年初キスはチェリーの甘い味がした。