〈……織部さん……彼女には、絶対に、俺の体調がよくないこと、言わないで……最期まで、あの笑顔に会いたいから……〉
途切れ途切れの言葉が聞こえ、もはや涙を堪えることは不可能に近かった。
そして、それに対するお姉ちゃんの返事はなく、そのまま動画は終わった。
しばらく、私もお姉ちゃんもなにも言わない。
そんな中で、先に口を開いたのはお姉ちゃんだった。
「この動画を見たから無理に笑え、とは言わない。大切な人を失うことがどれほどつらいのか、わかっているつもりだから」
ここで「お姉ちゃんになにがわかるの」と反発する気持ちはなかった。
病院で働いているお姉ちゃんはきっと、私が想像するよりも、多くの人を看取ってきたはずだ。
そんな人に、あの言葉をぶつけようとは思わなかった。
「……でもね、真央。彼は間違いなく、真央と生きる未来を選んでいた。一人は心細いかもしれない。つらいかもしれない。それでも、彼は真央に生きてほしいと思っているはず。そして願わくば、笑顔でいてほしいって」
お姉ちゃんは強い眼をしていた。
勝手に久我君の気持ちを推測して、いいように説得しているだけだと思う自分もいた。
『……死にたく、ないなあ』
だけど、これが久我君の本音だ。
途切れ途切れの言葉が聞こえ、もはや涙を堪えることは不可能に近かった。
そして、それに対するお姉ちゃんの返事はなく、そのまま動画は終わった。
しばらく、私もお姉ちゃんもなにも言わない。
そんな中で、先に口を開いたのはお姉ちゃんだった。
「この動画を見たから無理に笑え、とは言わない。大切な人を失うことがどれほどつらいのか、わかっているつもりだから」
ここで「お姉ちゃんになにがわかるの」と反発する気持ちはなかった。
病院で働いているお姉ちゃんはきっと、私が想像するよりも、多くの人を看取ってきたはずだ。
そんな人に、あの言葉をぶつけようとは思わなかった。
「……でもね、真央。彼は間違いなく、真央と生きる未来を選んでいた。一人は心細いかもしれない。つらいかもしれない。それでも、彼は真央に生きてほしいと思っているはず。そして願わくば、笑顔でいてほしいって」
お姉ちゃんは強い眼をしていた。
勝手に久我君の気持ちを推測して、いいように説得しているだけだと思う自分もいた。
『……死にたく、ないなあ』
だけど、これが久我君の本音だ。



