愛しのキャットボーイ〜野良猫少年拾いました〜





 ユキはいつ帰ってくるんだろう。上手く和解はできたのかな。


 午後6時半、もう晩御飯のチキンのトマト煮もできているし、お風呂も沸いている。


 ソワソワと室内を何度もいったりきたりしながら、私は何度も壁掛け時計を見上げた。



「(あの子、随分と薄着で出かけて行ったけど大丈夫なの? マフラー持って迎えに行った方がいい……?)」



 ついに居ても立ってもいられなくなり、クローゼットからユキのマフラーを取り出し、出かけようとしたタイミングで玄関の扉が開いた。