「……離れたく、ないね」 その言葉で、ぎゅっと胸が締め付けられた。時間はきっと限られているし、離れたくないのは私だって同じだ。 身体を反転させ、スゥスゥと寝入ってしまったユキの幼い顔を見つめた。そして、その頰にゆっくりと口付ける。 「私もよ、ユキ」 もう、一人で生きていくなんて言えない。 ***